1月2日に娘と書き初めをしました。
そういえば、書道の先生だった父は、私が幼い頃から亡くなるまで、毎日習字を書いていました。
実は、私はそんな父を見て、毎日毎日字を書いて何が楽しいのかなあ、と思っていたものです。( ̄▽ ̄)
By Rinko
心にもあらで
(不本意ながらも)
憂き世にながらえば
(この辛く悲しい世の中を、
生き延びていれば)
恋しかるべき夜半の月かな
(いつか今宵の月が懐かしく
思えるに違いない。)
三条院のうた
三条院は、25年間も待ってやっと天皇に即位することができたのに、
「この世をば 我が世とぞ思う 望月の欠けたることも なしと思えば」
と歌った藤原道長に病気を理由に天皇をやめるよう促されてしまい、この歌はその時に詠んだそうです。
権力闘争に疲れ果てた三条院は、その1年後に亡くなってしまいました。
辛い時見たこの月を懐かしく思い出すことはきっとなかったことでしょう。
天皇という最高の位にいた方でさえこんなにやり切れない気持ちを、と思うと人生とは何が成功なのかわからない…ですね。
そして、約1000年後の憂き世にながらえている私はどうだろう…。
父亡き後、子供たちへの指導の為と習字に真面目に取り組んでいます。
人生とは本当にわからないものです( ̄▽ ̄)
By 私